卒業生相談記事Vol.1 ~シンクタンク編 喜多下さん~

・はじめに

私たち東大ドリームネットは、
東大生と東大卒業生が気軽にそして本気で語り合える場を作ることで、
より多くの東大生が主体的なキャリア選択ができるよう支援しています。

でも、
「卒業生と話すってなに?」
「どんないいことがあるの?」
「なんだか恐れ多いし、怖いかも」
そう思われる方もいるかもしれません。

そこで、実際にDNメンバーが卒業生に将来を相談しに行った様子を記事にしてみました。
これを読み「卒業生と話す」を少しでも実感していただければと思います。

第一回目は、私東京大学文科二類二年の長谷川哲也から、
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの喜多下悠貴さんに相談させて頂きました!
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喜多下悠貴さん 10年 教育学部卒 12年 教育学研究科卒 比較教育社会学を専攻されていました。
現在は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングにて、地域や福祉そして教育等の、幅広い政策に取り組んでいらっしゃいます。

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長谷川哲也 10年 開成高校に入学 13年 文科二類入学
やりたいことが分からず、困り果てる毎日を送っている。

 

・「自分って?」から考えるシンクタンク

喜多下:
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの喜多下です、よろしくー

長谷川:
東京大学文科二類二年の長谷川です、よろしくお願いします!

喜多下:
文二なのね、経済学部に進学するの?

長谷川:
いえ、まだ学部も決められていなくて、将来就きたい職も全く分からなくて。
でも、シンクタンクにすごく興味があるので、是非相談させてください。

喜多下:
シンクタンクとはまた渋いねー。どうして興味持ったの?

長谷川:
はい、僕は学ぶことが大好きなんですけど、得意なのはむしろ実務で。
なんとかその両方を取れないものかと思いまして。

喜多下:
なるほど、どんな分野の勉強をしているの?

長谷川:
最近ですと、「社会学感覚」という社会学の入門書、「アンネの日記」、
シュレディンガーの「生命とは何か」、デューイの「学校と社会」、ゲーデルの「不完全性定理」です。

喜多下:
じゃあいまはとにかく幅広くって感じなんだね。
んー、いずれはある分野の専門家になりたいと思っているの?
それとも色んな知識を組み合わせて、それを活かして社会に還元したいと思っている?
どっちの感覚が近いかな?

長谷川:
そうですね、後者ですかね。

喜多下:
なるほど、知それ自体というより、知識を使って何ができるかを追究したいってことだね。

長谷川:
はい、そういう知識と実践の狭間意識が強いですね。

喜多下:
僕もはじめにシンクタンクに興味を持ったのは、「シンクタンクが、アカデミックな世界で生産されている知識を、をどのように社会に還元して、活かそうとしているのか?」を知りたいと思ったから。
シンクタンクって、まさにアカデミックな世界と現場の狭間というか、両者をつなげる架け橋のような存在になり得ると思う。

もう一つ「狭間」と言うと、
僕は「社会との距離の取り方」についても、「狭間」にいたいなという思いが強かった。
現場の最前線で戦う人、一方でそれを大局的な観点から批評する人がいるけど、僕はその中間が心地いいと思った。
現場から常に一歩引いた冷静さを持ちつつ、でも引きすぎないでしっかりとそこで起きている課題にコミットするというか。
最前線で社会を変えるために戦う人を「Cool Head,Warm Heart」で支え、そのアクセルにもなればブレーキにもなるという、
そんな絶妙な距離感に対する自分の志向に、シンクタンクはすごくマッチしてた。

長谷川:
あぁ、それはいいですね。
僕も真実はそういうところにあるんじゃないかって、何となく感じています。
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じっくり私を分析してくださる喜多下さん

 

・コンサルとの違いって?海外は?

長谷川:
もう一つ気になっていることなんですけど、シンクタンカーとコンサルタントにはどういう違いがあるんですか?

喜多下:
民間企業と行政、どっちを主なクライアントにするか、それだけなんじゃないかな。
情報や知識を駆使して社会をよりよくしたいというゴールはそう変わらないと思うよ。

長谷川:
なるほど、ありがとうございます。
海外のシンクタンクってどうなんですか?
一応調べてはみたのですが、イマイチ分からなくて。

喜多下:
シンクタンクにも実はいろんな種類があって、
政治色が強かったり、独立性が強く、まさにオリジナルな「政策提言」を積極的に発信しているシンクタンクもあれば、
受託研究を主として、行政の「影武者」として調査研究に取り組むタイプもある。
海外だとどちらかというと前者のイメージが強くて、日本だと後者のイメージが強いのかな。
あぁ、そういえば、海外にはシンクタンクが設立している大学院もあるから、調べてみてもいいと思うよ。

長谷川:
そういうのあるのですか、幸い帰国子女で英語は苦じゃないので、考えてみます。

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素朴な質問にも分かりやすく

 

・結局のところ

喜多下:
うん、話を聞いてると、考え方がすごくシンクタンクにマッチしそうだと思った。
でも「知識を武器にする」はシンクタンクに限らず、どこでも求められる力だと思うし、
シンクタンク以外にも長谷川くんが活躍できる場はたくさんありそうとも感じた。
いまはあまり進路を絞らず、とにかく大学4年間色々と経験してみるといいかもね。
でも、同時に選択肢を狭めて行く練習も大切だよ。
これから先は、「決断力」、特に「断」がより求められるようになるから。
専門性を狭めることは、実は自分の可能性を狭めることとイコールではなくて、
その専門性をとっかかりに、新しい可能性が開けることもあるから、そこまで構えなくても大丈夫。
大学を出てからも、思った以上にやり直しは利くしね(笑)。
頑張って、応援しているよ。

長谷川:
はい、ありがとうございます。
思った以上にシンクタンクが自分のパーソナリティに合っているようで驚きました。
もちろん色々見て、絞って、頑張って行きます。今日は本当にありがとうございました。

喜多下:
いやいや、またいつでもどうぞ。
とりとめのない話になってしまったけど、少しでも参考になったらよかったよ。

長谷川:
とんでもないです、これからもよろしくお願いします。

喜多下:
うんうん、こちらこそ!

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最後に二人でパシャりと。

 

いかがでしたでしょうか?
喜多下さんは私個人の考え方の分析を踏まえて、シンクタンクの話をしてくださり、
素朴な質問にも丁寧に答えてくださりました。

DNに来てくださる卒業生はこのように、本当に学生に親身で優しい方が多いです。
是非、みなさんも交流会などのDNのイベントに参加してみてはいかがでしょうか?
また、自分の所属している団体のOBにお話を聞きに行くのも大いにありだと思います。

色々悩み多いですが、私も「よし、いいぞ!」そう感じました。
みなさんも一緒に頑張って行きましょう。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。

 

(編:長谷川哲也)