2012年1月3日

株式会社経営共創基盤(IGPI) 代表取締役CEO 冨山和彦氏 講演会

講演内容
「グロバール社会で必要とされる人材になるために、いま何をすべきか」

概要
冨山さんはまず自らの大学時代の経験やボストンコンサルティンググループに入社された頃の経験を話されたあとスティーブ・ジョブズ氏の伝説のスピーチを会場で流し、「振り返ると点と点が繋がるものだから、他の人と違う道を敢えて選ぶ自信を持つこと」「若いうちにたくさんの挫折を味わっておくこと」を説かれました。 次に、国債の増加・少子高齢化・原子力問題など様々な問題を抱える日本でこれから社会に出ていく東大生はどうあるべきかをお話しいただきました。

このままだと日本は世代間格差を広げながらますます衰退し、財政破綻・生活崩壊が待っているから、グローバル競争に打って出るとともに社会保障や税制などの社会制度の改革を行い既得権益をなくすことが大事だと訴えられました。 さらに、これから社会のリーダーとして求められる資質についてお話しいただきました。曰く、その資質は「決断力」(=合理的思考力×計算されたKY力)と「影響力」(=好かれる力×怖れられる力)とのことでした。

そして最後に、35歳までの指標として「自分自身の幸福の軸を持つこと」「挑戦と挫折という、自分への投資を行うこと 」を提示され、生産能力から生活必要コストを差し引いた余剰で社会に貢献してほしいという言葉で締めくくられました。 当初70分ほどの予定でしたが熱のこもった講演は100分以上にも及び、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。