2010年1月3日

元文部科学大臣、財団法人新国立劇場運営財団理事長 遠山敦子氏 講演会

講演内容
(1)これからの社会の移り変わりの中で、何が求められていくのか
(2)キャリアを築いていく際、どのような信念を持って取り組んでこられたか

概要
遠山様にはまずこれから社会がどうなっていくか、そこで私達に学生時代になにをすべきかを語っていただきました。

これからの社会の今までとの違いとして、グローバル化、IT技術とネットワーク化の進展、そして人と人との関係が稀薄になることを指摘されました。 そのような社会の変化の中で、私達学生に対して “1,よく学ぶこと、2,高い志を持つこと、3,国際性を養うこと” の必要性を訴えられました。

次に、遠山様の持つ信念に関してご自身の今までのご経歴、ご経験をふまえ語っていただきました。 幼い頃から「世の中の役に立つ人間になりなさい」と言われてきたこと。就活では企業から「女性の重役は要らない」といわれ、自身が社会の役に立てる仕事として公務員、中でも女性上級職のいなかった文部省を選択されたこと。 配属された先々で、社会の役に立つことを考え、様々な挑戦をしてきたこと。例えば、30年前学術情報システムの構築に関して上司に説明したが理解されなかったときには、マンガを使って説明することで上司を説得し、それ以降”マンガのお姉さん”と呼ばれるようになったこと。(会場笑い) その後駐トルコ大使、文部科学大臣となっても、いつも前例のない困難な仕事にチャレンジをし続けて来たこと。 ご自身の信念を今までのご経験をふまえ、時折ユーモアを交えながら、熱く語っていただきました。

そして”ノブレス・オブリージュ、責任ある立場にたつ者は社会に価値を還元する義務がある”と語られ、講演は幕を閉じました。