2020年4月19日

15/04/25 第8回東大卒業生と語る会 「理系企画」参加レポート

 
<概要>
4月25日、東大卒業生と語る会理系企画が東京大学駒場キャンパスにて開催されました。 「理系」といってもまさに幅広く、将来のキャリア選択の可能性でいえばまさに無限大。しかし、東大内ではどうもその認識がないらしく「理系」と一括りにされてしまうことが多いようです。 本当はかっこいいのに、「ダサい」「地味だ」というレッテルを貼られることもある理系。理系職の真の「かっこよさ」にスポットを当て、研究員、教授、コンサルといった幅広い業種の卒業生の方々と語り合うことで、私たち学生がより多くの選択肢を模索できるような企画です。 私は迷える文系の子羊として参加させていただきましたが、よく言えば新たな世界やキャリアを考える結果を得た一方、さらに迷う材料を与えてくれました。そんな語る会理系企画、ガリ勉だったあの頃に戻って一生懸命とったメモをもとにご紹介したいと思います。

<第一部:バネルディスカッション>
まず第一部パネルディスカッションでは卒業生の方々4人がご自身のキャリアについて、今までの職歴から学生時代の不安といった非常にパーソナルな話まで、原体験を豊富に盛り込みながら話して下さいました。こういった深い話を引き出せたのも、卒業生として自身の体験を語りつつも、軽妙な語り口のファシリテーターとして場を常に盛り立てて下さっていた栗山様の力が大きかったと思います。 パネラーの方々も自身の体験についてその時の感情や決断の基準について話して下さり、まさに学生目線で実感しやすい内容で、かつ理系の魅力が存分に伝わるものでした。学生自体をどう過ごすべきかという具体的なお話も出たことから、学生からの質問も活発でした。「今の道以外でバリューを発揮できるか考えたことがあったか?」という質問は非常に面白い観点で、ベンチャーからの誘いがあり迷ったことなど、本当に赤裸々に答えていただきました。これこそまさに学生の立場から卒業生の価値観へと突っ込む「知の摩擦」を体現したものだと感じました。

<第二部:グループディスカッション>
第二部のグループディスカッションでは、約3人ずつの学生グループが卒業生3人と順番に語っていく形式で進みました。ここでは先ほど卒業生が示したキャリアの一例を受けて、「学生自身はキャリアどう考えているか」を引き出すような内容になりました。私のテーブルでは「自分の専門性をどう見出していくか」という話にスポットが当たりました。印象深いのが、横山様の「理系はオンリーワンや理想を求めたがる」や原様の「今いる環境でBetterな解を探す」といったお言葉でした。専門性は研究室に入れば嫌でもつくのだから、いまの環境に文句をいうよりその中で何ができるかというものを探していく方が長い目で見て有意義なのだと感じました。

<まとめ>
今回の企画を通じて特に印象的だったのが、卒業生の方々の「転機」についてのお話です。理系として研究の道を究める学生時代を過ごしながらも、立場は違えど現在はビジネスに深く関わっていらっしゃる卒業生の方が揃っていたことから、専門分野の研究からビジネスに関わる決意をしたきっかけについて話が進みました。すると、27歳付近の時期に今の職の方向性に舵取りをしたという共通点が見つかり、やはり社会人になって三年目に自分のキャリアについて実感し見つめ直す瞬間が来るということが分かりました。そして皆さん口を揃えておっしゃるのが、「こうして大きな転機を迎えながらいまに至ってきたが、大局的なキャリア選択の話は後付けでもできる、学生時代は興味分野に突っ走っていたことが全てだった」ということです。これらの話は私にとっては非常に考えさせられるもので、自分にとって「正しい」キャリアが今の段階で判断できるはずがない、いま決めつけて決断するのは勿体なさすぎると強く感じました。 私も文系ですが、理転も視野に入れて進路に迷っている身であるため、こうやって普段はお話できない方々から直接刺激を受ける機会となりました。理系は「地味」ではなく「かっこいい」、これを痛感する非常に濃い時間となりました。 8th-interesting-meeting rikei