【日時】
2020年5月27日(水) 19:00〜20:30
【企画意図】
目の前の住民の声に耳を傾けながら数十年先の未来を思いやる「まちづくり」について、都市計画分野で活躍される方のお話を聴き、マクロな視点で都市という空間を考える新たな視点を東大生に与えると共に、コロナを経て日本の都市はいかなる変化を見ていくことになるか、どのような要素が求められるかについて議論しました。
【参加者】
・卒業生:高浜康亘さん(岩手県盛岡市役所都市整備部長)
高柳誠也さん(東京理科大学工学部建築学科助教授)
・参加学生:8名
【内容】
前半はお二人がこれまでに携わられてきた都市計画事業や研究されてきた問題等についてお話をうかがい、後半は学生との質疑応答、意見交流を行いました。
機能的かつ合理的なコンパクトシティの需要が高まる一方で市民にとって居心地のよい空間を実現する都市をデザインするためには、まちの文脈を読み、それを住民と共有し、都市のアイデンティティへと昇華させることが重要であること、「空間」「人間」「社会」の関係性を調停させるまちづくりにおいて、withコロナで変わる条件と変わらない条件をいかに新たな都市像に組み込んでいくか等まちづくりの本質に関わる深いお話をうかがうことができました。
【参加者の声】
・自分の考えたこともなかった視点からの意見を聞くことができて非常に面白かった。
・「幸せな都市のたたみ方」や「街づくりは人の人生を考えることと似ている」という話題が新鮮で興味深かった。
・まだまだ聞きたいことはたくさんあるものの、今回の経験をモチベーションに学部での授業も取り組んでいきたいと思った。
今回は、学生にとってあまりなじみのない都市デザインという分野のもつ価値や可能性を感じてもらえる会となりました。登壇者のお二人はもちろん、学生のみなさんもご参加ありがとうございました!