東京大学に入学したものの将来の方向性も決まっておらず、「大学とは高校と何が違い何を学んでいけばいいのか」と思う人も多いでしょう。また中には新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン化が進み、それがきっかけでそうした悩みにぶつかる人もいるのではないでしょうか。
そうした人たちの悩みに応えるべく、最近話題のオンラインコミュニケーションツールzoomを使い、5/3 (日)14:00〜15:00にオンライン企画「大学で学ぶとは」が開催され30人近くの学生のみなさんにご参加いただきました。
今回は理系の卒業生お二人をお招きし、学生のみなさんへご自身の経験を語っていただきました。第1部(講演会)では「今思うと学生時代にして意味があったと思えること」などに関して卒業生の方々にお一人ずつ講演をしていただきました。
第2部(フリートーク)では、チャットで出た質問へ卒業生のお二人にフリートーク形式で答えていただきました。参加学生のみなさんからも「大学では失敗を怖がらずにいろいろなことにトライしようと思う」「自分の考えを表現するようにしたい」という声をいただきました。
ご登壇していただいた卒業生のお二人、そして参加してくださった学生のみなさん、本当にありがとうございました。
*たくさんの質問をいただき一部答えられなかったため、ここで卒業生のお二人のご回答を掲載させていただきます。
Q:入学前と卒業後でご自分のキャリアについての考え方は変わりましたか。また、どのように変わりましたか。
A:大学の入学前と卒業後では変わりませんでしたが、仕事をする中で変わりました。
-どんなことが人を幸せにするのか、それができる職業は何なのか、自分が役立てて得意なことや好きなことは何かを考え、日用品や化粧品という身近なものを作ることを志向しました。
-それでも、自力で解消できない事情でやりたかった仕事ができなくなってしまいました。新しい機会やスキルを求めて進むなかで、物を作るという行為よりも事業やダイナミックな流れの方が好きであることに気づきました。
A:変わりました。入学時は漠然と「エンジニアかリサーチャーになる。だから院に行く」ぐらいにしか思ってなかったので。すでに「だから」がおかしいですよね。あとは、自分の思い違いでマテリアルに進んじゃった結果、否応なしに変わった部分もあります。理系の半数は、進振りで同様の経験をすることになるのではないかと思います。
Q:普段の暮らしや仕事、趣味などで、大切にしていらっしゃる価値観や考え方(選択の軸のようなもの)は何ですか。
A:一人でも、みんなでも、楽しめること(それぞれの自由度があること)を選択しているようです。
<暮らし>内省する時間と運動する時間はしっかり取った方が調子がよいのでそうしています。
<仕事>価値観の違いを許容したいので、最低限のルールをあらかじめ決めておきたいです。
<趣味>少しの違いで大きく変わるようなことは好きです(料理、音楽、海や自然でなにかやる)。
A:「Rockであること・公正であること・一歩、踏み越えること・笑いを共に」などです。