【第14回東大卒業生と語る会 テレビ企画】参加レポート

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 2017年12月17日(日)、東大ドリームネット主催の「第14回東大卒業生と語る会テレビ企画」が駒場キャンパスにて開催されました。

 この企画は、現在インターネット番組や動画サイトの台頭により斜陽産業のイメージとともに語られつつあるテレビ業界の今後について、また、テレビを「見る」のではなく「作る」という仕事それ自体の魅力や裏側について、実際にテレビ業界で働いている方をお呼びして理解を深めようという企画でした。卒業生としては、現在フジテレビにてニュースメディア事業を主にご担当されている寺記夫様、「セシルのもくろみ」や「嫌われる勇気」などの脚本をご執筆されるなど現在脚本家としてご活躍中のひかわかよ様にお越しいただきました。
 当日は三部構成で、最初にグループディスカッションで卒業生のご経歴と今後の展望についてお伺いし、次にパネルディスカッションで「テレビ業界の今後」をテーマに、今後のテレビ業界の形態の予想からテレビ業界で働くために必要とされる資質や心構えまで、ざっくばらんにお話を伺いました。最後に、ワークショップで「日曜20時に流したいテレビ番組」について学生がアイデアを出し、卒業生のフィードバックを受ける形のアイデアコンペが行われました。

印象に残ったお話
 現在厳しい状況に立たされているテレビ業界において、今後はテレビ局の人だけでなく、みんなが作り手になっていく時代になる、という寺様のお話はとても印象に残りました。ネット番組やYoutubeなどコンテンツの作り手がすでに多様化してきている昨今、「民放が横並びで同じ時間に同じニュースを流す意味ってどこにある?」という寺様の問いからは、作り手と同様にコンテンツも多様化していくであろう、テレビ業界の未来の姿が垣間見れました。
 また、「視聴率が取れない番組に価値はあるのか?」という学生側の質問に対しての、「みんながいいというよりは、自分にしかわからないセンスを「わかってくれているんだな」という感覚がテレビを好きになった理由なので(視聴率が取れないからといってテレビ番組が)無くなったら困る」というひかわ様の熱い思いが印象的でした。テレビを「作る」人たちも昔はテレビを「見る」一人の少年少女であり、視聴率などの数字を参考にしつつも、究極的には自分が面白いと思うものを求め続けている姿勢を感じました。

全体を通しての感想
 テレビ企画に参加する前は、生活の実感として、テレビ業界の未来について正直明るいイメージは持っていませんでした。しかし、卒業生の語りから、作り手・コンテンツ共に多様化していく今後のテレビのあり方や、テレビの裏側で働く人々の、面白さを突き詰める熱意を垣間見ることができ、これらのイメージはがらりと変わりました。また、実際に新しいテレビ番組を企画するというワークショップの経験からは、番組を作る難しさと奥深さを感じることができました。企画に参加したことによって、日常においてテレビを見る時に、その裏側にある作り手側の努力や意図を想像するようになり、また一段とテレビを見ることが面白いものになった気がします。改めて、卒業生の皆様、当日お越しいただいた学生の皆様、ありがとうございました。