【11月30日開催】第7回東大卒業生と語る会国際平和企画参加レポート

はじめに―国際平和企画概要

こんにちは!今回は第7回東大卒業生と語る会国際平和企画について参加レポートをさせていただきます。
語る会国際平和企画は、11月30日、晴天の中コムシー302教室で実施されました!国際平和企画では、貧困や紛争などの国際問題についてそのアプローチの方法を考えました。具体的なケースを用いたグループワークにより、一流の卒業生の方々や意欲ある参加学生の方との議論の中で平和や、国際問題についての解決策を模索することができました!

当日の内容

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本企画は参加卒業生による基調講演→パネルディスカッション→卒業生と学生を交えてのケーススタディという流れで行われました。
基調講演では元国連事務次長の田中様より世界へ羽ばたく日本人へ、というテーマでお話をいただきました。国際化が進み、世界との関わり無しにはいられない現代において、世界の動きを客観的に観察し理解するためにも、より多くの日本人が外へ出るべきであるというメッセージをいただきました。そのメッセージもさることながら、国際機関で要職を歴任した経験から滲み出る世界情勢の分析は非常に鋭く、イラクの旧フセイン政権の外交に際して交渉する国にと時期に応じて対応を180度変えるという、外交におけるダブルスタンダードの話などは、自分も含め参加学生は皆身を乗り出して熱心に聞き入っていました。

パネルディスカッションでは、田中様をはじめ、大学教授や外務省勤務、NPO団体職員など様々なバックグラウンドを持つ卒業生同士が、平和の根幹について語る、という構成でした。最も印象に残ったのは「平和とは何か」という問いに対して、平和学の見地から平和=戦争のない状態、を表す消極的平和と、それに加え貧困や差別を無くそうとする積極的平和を論じる意見がある一方で、中国やロシアなど日本を取り巻く諸外国との歴史的価値観から論じる意見があるなど、バックグラウンドの多様性からおこる非常に深みのある議論が行われたことです。

グループディスカッションは、難民、武器輸出、外交交渉の3つのテーマについてケーススタディを行いました。自分は難民問題のケースに取り組みましたが、参加メンバーが経産省や警察庁など、ケニアの国政に携わる部署に役割を振られ、ケースを読んだあと国何の残留難民に対してどう対応するか、ということを話し合いました。ケースは細部までよく考えられ、非常に実際的な議論が展開されたと思います。とりわけ参加卒業生で東大大学院特任教授の滝澤先生は難民支援キャンプへ行かれた経験もあり、現地の難民との現在まで続く交流体験から、議論を通して、ケニア内でもどのコミュニティに所属するかで、問題の受け取り方もかなり変わってくるため、一筋縄では解決できない問題であるということが実感できました。また最後に行われた各グループによるディスカッションの経過報告を見ても、どの班も一応結論には至ったものの、まだまだ議論が足りないようで、国際問題がいかに複雑なものか全員が実感できたと思います。また発表の際、卒業生の方に指摘された、国際問題を考えるにあったって必要な諸外国と日本の関係や、それにまつわる歴史的な予備知識が決定的に足りないことも痛感できました。

感想

本企画は我々日本人にとっては決して身近なものではない一方で、一刻も早い解決が求められる大問題に正面から向き合うという非常にレベルの高い取り組みでした。もちろん、1日でこのような問題の解決策が見つかったわけではありません。しかし一方で、それだけこうした問題が多くの要因が絡んだ複雑な問題であると実感することができ、また解決につながる視点をえることができたのは今後の糧になりましたし、今後またこうした企画があれば参加したいと感じました。今後はさらに知見を深めるためにも、自分の進路を考える上でも、日頃から世界情勢に広くアンテナを張り続けていこうと思います。

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