【12月6日開催】教授と語る会参加レポート

パネルディスカッション
 まずは4人の先生方によるパネルディスカッション。テーマは「文理の別について」「どうして研究の道に進んだか」「東大のランク向上について」などでした。どの先生も賛成したのは、「文理の別にこだわる必要はない」というもの。多くの学生が勘違いしている点なのだそうですが、「文理の別は、数学が得意だから、国語が得意だからなどの手法の違いではない。人間や社会に目が向くか自然現象に目が向くかの興味の違いなのだ」と釘を刺されました。単位のためではなく自分の興味で他の学部に授業を聴きに行き、医学部以外の全ての学部の授業を受けたことがあるという先生も。「いろんな分野を学生時代に身につけておけば、後で抵抗なく分野の境を越えて考えることができ、複数の分野を結び付けられる」という意見が出た一方で、「ただし、広く浅くは役に立たない。ただ広く浅くつまみ食いをしてまわるのではなく、広くてもdisciprineを」という意見もありました。
 印象的だったのは、「(何か一つのことのみしか見えていない)芯だけの人は専門バカ、(広く浅く学んだために)芯のない人はクイズ王」「分野の幅の広さ(底辺の長さ)と、その学問を専門的に学んで得た芯(高さ)があって、三角形の面積は最大になる」という言葉でした。いろんな科目に興味を持ってみただけで見識を広げたつもりになるのではなく、きちんとそれぞれを修学しないといけないのだと自戒しました。
 また、学生の方からも「第二外国語は必要だと思いますか?」「お金にならなくても研究を続けますか?」など質問が出ました。第二外国語については、「留学した時に、英語で通そうとするのと現地の言葉で話すのは親密さが違う」「第二外国語があってはじめて日本語と英語を相対化できる」などの意見が出ました。続く質問にも、先生方からは「その分野でこの人しか詳しい人がいない!となると必ず仕事はやってくる」「知識はお金になる」「ひとつのことを極めていったところ、あるとき視野がぱっと広がり、今後どうなっても食っていけると確信した」など、力強い答えをいただきました。

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